文献詳細
文献概要
特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学
皮膚免疫のイメージング
著者: 本田哲也1
所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学講座
ページ範囲:P.537 - P.542
文献購入ページに移動 皮膚は生体の最外層に位置する人体最大の臓器であり,生体の水分保持や外界からの刺激に対する“物理的バリア”,免疫応答を介した生体防御の最前線として“免疫学的バリア”という極めて重要なバリアの役割を果たしている。皮膚に侵入した多種多様な抗原に対し,種々の免疫細胞は迅速に応答し,病原体の排除を行う必要がある。一方で,過剰な免疫応答は自己の障害につながるため,生体は免疫応答を負に制御するメカニズムも有している。これらのメカニズムについて,従来,細胞培養系やex vivo の系での解析が中心であったが,近年,生体内での細胞動態を直接的に観察する“ライブイメージング”という手法が導入され,生体内での免疫反応を可視化することが可能となってきた。
本稿では,ライブイメージング,特に多光子励起顕微鏡を用いて明らかとなった,皮膚での免疫細胞の動態,その制御機構,意義について,筆者らのこれまでの研究成果を含め紹介する。
本稿では,ライブイメージング,特に多光子励起顕微鏡を用いて明らかとなった,皮膚での免疫細胞の動態,その制御機構,意義について,筆者らのこれまでの研究成果を含め紹介する。
参考文献
. 40:235-247, 2014
. 10:1185-1192, 2009
. 15:1064-1069, 2014
. 212:1921-1930, 2015
掲載誌情報