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文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻6号

2020年12月発行

文献概要

特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学

皮膚免疫のイメージング

著者: 本田哲也1

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学講座

ページ範囲:P.537 - P.542

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 皮膚は生体の最外層に位置する人体最大の臓器であり,生体の水分保持や外界からの刺激に対する“物理的バリア”,免疫応答を介した生体防御の最前線として“免疫学的バリア”という極めて重要なバリアの役割を果たしている。皮膚に侵入した多種多様な抗原に対し,種々の免疫細胞は迅速に応答し,病原体の排除を行う必要がある。一方で,過剰な免疫応答は自己の障害につながるため,生体は免疫応答を負に制御するメカニズムも有している。これらのメカニズムについて,従来,細胞培養系やex vivoの系での解析が中心であったが,近年,生体内での細胞動態を直接的に観察する“ライブイメージング”という手法が導入され,生体内での免疫反応を可視化することが可能となってきた。
 本稿では,ライブイメージング,特に多光子励起顕微鏡を用いて明らかとなった,皮膚での免疫細胞の動態,その制御機構,意義について,筆者らのこれまでの研究成果を含め紹介する。

参考文献

. 40:235-247, 2014
. 10:1185-1192, 2009
. 15:1064-1069, 2014
. 212:1921-1930, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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