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特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学
皮膚バリアの構造・機能とアレルギー
著者: 久保亮治1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科
ページ範囲:P.543 - P.548
文献購入ページに移動 皮膚のバリア障害を端緒として,様々なアレルゲンに対して経皮感作が起こりやすくなることにより,アトピー性皮膚炎や食物アレルギー,喘息など様々なアレルギー疾患が引き起こされることが明らかになってきた。一方,炎症が生じている皮膚では,炎症によってバリア障害が引き起こされるだけでなく,表皮ランゲルハンス細胞や表皮内に投射する神経の挙動も変化し,経皮感作や痒み刺激が促進されるしくみがあることが明らかになりつつある。本稿では,皮膚の表皮が持つバリアの構造と機能を解説し,アレルギー疾患との関わりについて論じたい。
参考文献
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