icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻6号

2020年12月発行

文献概要

特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学

乾癬の病態メカニズム

著者: 鎌田昌洋1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学講座

ページ範囲:P.561 - P.566

文献購入ページに移動
 乾癬は鱗屑を伴い浸潤の触れる紅斑を呈する慢性炎症性皮膚疾患であり,生活の質を著しく障害する(図1)。乾癬の病態は,以前は皮膚の異常による疾患,つまり表皮角化細胞(ケラチノサイト)の異常と考えられてきたが,シクロスポリンが効果を示すことから免疫異常の関与,特にT細胞の関与が示唆された。いまだ乾癬の病態メカニズムはわからないことも多いが,近年,基礎研究の面からだけでなく,サイトカインや受容体を特異的に阻害する生物学的製剤の臨床試験での治療効果から,飛躍的に病態の解明が進んだ。本稿では,現在考えられている乾癬のメカニズムについて述べたい。

参考文献

. 361:496-509, 2009
. 386:983-994, 2015
. 31:59-64, 2003
. 38:1125-1129, 2011
. 133:377-385, 2013
. 26:314-320, 2001
. 70:512-516, 2014
. 168:1303-1310, 2013
. 43:1193-1196, 2016
. 64:66-73, 2015
. 201:1605-1613, 2018
. 21:1690, 2020
. 20:1475, 2019
. 39:225-230, 2012
. 132:135-143, 2012
. 202:135-143, 2005
. 207:2921-2930, 2010
. 6:e17364, 2011
. 127:787-794.e1-9, 2011
. 94:202-209, 1994
. 102:19057-19062, 2005
. 204:3183-3194, 2007
. 62:1-13, 2018
. 9:556-567, 2009
. 43:727-738, 2015
. 11:257-266, 1999
. 180:5167-5171, 2008
. 129:1339-1350, 2009
. 30:108-119, 2009
. 111:645-649, 1998
. 36:1309-1323, 2006
. 128:1207-1211, 2008
. 131:677-687, 2011
. 179:496-498, 2018
. 34:800-809, 2020
. 176:1908-1915, 2006
. 4:eaau9657, 2019
. 192:3111-3120, 2014
. 46:287-300, 2017
. 138:1754-1763, 2018
. 137:865-873, 2017
. 134:984-991, 2014
. 170:609-616, 2014
. 80:251-265.e19, 2019
. 13:731-741, 2017
. 4:e000656, 2018
. 48:632-637, 2019
. 376:957-970, 2017
. 69:2152-2159, 2010
. 373:2534-2548, 2015
. 79:176-185, 2020
. 77:1295-1302, 2018
. 10:9, 2019
. 47:386-393, 1988
. 28:196-201, 1999
. 79:36-37, 2020
. 70:767-773, 2014
. 140:109-120, 2017
.40:169-173,2017
. 28:451-456, 2016
. 186:2613-2622, 2011
. 192:6053-6061, 2014
. 45:264-272, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら