文献詳細
文献概要
特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学
転写因子研究から見えてきた全身性強皮症の新しい病態理解
著者: 浅野善英1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科・医学部皮膚科学
ページ範囲:P.585 - P.590
文献購入ページに移動 全身性強皮症(systemic sclerosis;SSc)は,皮膚および内臓諸臓器の血管障害と線維化を特徴とする全身性の自己免疫疾患である。その病因はいまだ不明だが,疫学研究,遺伝子解析研究,および患者由来の臨床検体を用いた研究により,様々な病態仮説が提唱されてきた。近年の動物モデル研究や分子標的療法の発展により病態仮説の妥当性が検証され,その病態理解は更なる進歩を遂げている。
本稿では,まずSScの基本病態について概説し,次に3つの転写因子(FLI1,KLF5,IRF5)に着目した基礎研究から見えてきたSScの新たな病態理解について解説する。
本稿では,まずSScの基本病態について概説し,次に3つの転写因子(FLI1,KLF5,IRF5)に着目した基礎研究から見えてきたSScの新たな病態理解について解説する。
参考文献
. 48:1956-1963, 2003
. 14:657-673, 2018
. 14:e0214202, 2019
. 6:578-587, 2010
. 9:E2687, 2020
. 54:2271-2279, 2006
. 214:1129-1151, 2017
. 5:5797, 2014
. 67:517-526, 2015
. 20:23, 2018
. 120:254-265, 2010
. 121:3425-3441, 2011
. 100:12319-12324, 2003
. 203:447-456, 2005
. 2020 Jul 22;keaa306. doi:10.1093/rheumatology/keaa306. Online ahead of print
. 67:1335-1344, 2015
. 63:1729-1737, 2011
. 67:254-265, 2015
. 35:1825-1829, 2008
. 29:180-189, 2009
. 112:15136-15141, 2015
掲載誌情報