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特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学
スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症の発症機序
著者: 長谷川瑛人1 阿部理一郎1
所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野
ページ範囲:P.591 - P.596
文献購入ページに移動SJS/TENは重症度の異なる,同一スペクトラムの疾患と考えられている。わが国における診断基準では,水疱・びらんなどの表皮剝離面積が体表の10%未満であればSJS,10%以上であればTENと診断される2)。これらはまれな疾患ではあるが,その死亡率は非常に高い(SJS:4.8%,TEN:14.8%)3)。また,SJS/TENは治癒後にも視力低下や失明などの後遺症を残すことがあるため1),早期に診断し適切な治療を行うことが必要とされる。
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