icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学71巻6号

2020年12月発行

文献概要

特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学

スティーブンス・ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症の発症機序

著者: 長谷川瑛人1 阿部理一郎1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科分子細胞医学専攻細胞機能講座皮膚科学分野

ページ範囲:P.591 - P.596

文献購入ページに移動
 Stevens-Johnson症候群(SJS)/中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis;TEN)は,発熱,広範囲の紅斑・びらん・水疱,粘膜疹を伴う重篤な疾患である。薬剤のほか,マイコプラズマやウイルスなどの感染症が原因となる1)
 SJS/TENは重症度の異なる,同一スペクトラムの疾患と考えられている。わが国における診断基準では,水疱・びらんなどの表皮剝離面積が体表の10%未満であればSJS,10%以上であればTENと診断される2)。これらはまれな疾患ではあるが,その死亡率は非常に高い(SJS:4.8%,TEN:14.8%)3)。また,SJS/TENは治癒後にも視力低下や失明などの後遺症を残すことがあるため1),早期に診断し適切な治療を行うことが必要とされる。

参考文献

. 9:F1000 Faculty Rev-612, 2020
.126:1637-1685, 2016
. 136:1387-1397, 2016
. 128:35-44, 2008
. 115:149-153, 2000
. 428:486, 2004
. 102:4134-4139, 2005
. 359:727-732, 2002
. 51:2461-2465, 2010
. 44:835-843, 2017
. 46:594-600, 2017
. 352:2211-2221, 2005
. 312:525-534, 2014
. 33:861-872, 2003
. 2:301-305, 2002
. 139:683-693, 2003
. 486:554-558, 2012
. 109:9959-9964, 2012
. 128:1266-1276, 2011
. 129:1562-1569, 2012
. 10:3569, 2019
. 119:225-230, 2000
. 282:490-493, 1998
. 52:151-159, 2008
. 114:1209-1215, 2004
. 14:1343-1350, 2008
. 151:514-515, 2009
. 182:8071-8079, 2009
. 6:245ra95, 2014
. 370:455-465, 2014
. 8:1768-1771, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?