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文献詳細

雑誌文献

生体の科学72巻2号

2021年04月発行

文献概要

特集 組織幹細胞の共通性と特殊性 Ⅱ.幹細胞による組織・臓器構築:Q.発生学における幹細胞の位置づけとは?

心臓幹細胞—その発生と臨床応用について

著者: 貞廣威太郎1 家田真樹1

所属機関: 1筑波大学医学医療系循環器内科

ページ範囲:P.130 - P.134

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 心臓における幹細胞研究は,基礎研究手法の発展により大きなパラダイムシフトを迎えた。系統追跡技術の進歩により,発生過程において多様な細胞集団が時間・空間的に複雑な分化を繰り返し,心臓が形成されることが明らかとなり,シングルセル解析によって,その細胞集団の全貌が解明されはじめている。一方で,これらの技術の進歩は,組織幹細胞としての心臓幹細胞の存在を覆し,基礎研究で得られた知見が,なぜ有効な臨床応用に結びつかなかったかを明らかにした。本稿では,その変遷を幅広い視点から述べていくこととする。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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