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特集 生物物理学の進歩—生命現象の定量的理解へ向けて Ⅲ.個体,進化レベル
群れの秩序と乱れ—遊泳バクテリアによるアプローチ
著者: 西口大貴1
所属機関: 1東京大学大学院理学系研究科物理学専攻
ページ範囲:P.255 - P.260
文献購入ページに移動 細胞集団やバクテリアコロニー,鳥や魚の群れなどのように,自発的に動き回る要素の集団を記述する試みが,非平衡統計物理学において盛んになっている。集団や群れを1つの物体とみなし,そこに普遍法則を見いだそうとする枠組みは,アクティブマターと呼ばれる。多細胞生物の発生に代表される生体ダイナミクスの理解は,統計物理学にとっても究極の目標の一つであるが,細胞集団の挙動を記述し得るアクティブマターの物理学がその突破口として期待されている。
本稿では,この究極の目標へ向かってアクティブマターの物理学を深化させるための,バクテリア集団をモデルとした研究を紹介する。
本稿では,この究極の目標へ向かってアクティブマターの物理学を深化させるための,バクテリア集団をモデルとした研究を紹介する。
参考文献
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13)Nishiguchi D:Daiki Nishiguchi's web page. https://sites.google.com/site/daikinishiguchi/
14)予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」.バクテリア乱流ってなんだ【学術対談】.https://youtu.be/kZD2E47bvEQ
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