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文献詳細

雑誌文献

生体の科学72巻3号

2021年06月発行

文献概要

特集 生物物理学の進歩—生命現象の定量的理解へ向けて Ⅲ.個体,進化レベル

群れの秩序と乱れ—遊泳バクテリアによるアプローチ

著者: 西口大貴1

所属機関: 1東京大学大学院理学系研究科物理学専攻

ページ範囲:P.255 - P.260

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 細胞集団やバクテリアコロニー,鳥や魚の群れなどのように,自発的に動き回る要素の集団を記述する試みが,非平衡統計物理学において盛んになっている。集団や群れを1つの物体とみなし,そこに普遍法則を見いだそうとする枠組みは,アクティブマターと呼ばれる。多細胞生物の発生に代表される生体ダイナミクスの理解は,統計物理学にとっても究極の目標の一つであるが,細胞集団の挙動を記述し得るアクティブマターの物理学がその突破口として期待されている。
 本稿では,この究極の目標へ向かってアクティブマターの物理学を深化させるための,バクテリア集団をモデルとした研究を紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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