文献詳細
特集 グローバル時代の新興再興感染症への科学的アプローチ
Ⅰ.呼吸器感染症へのアプローチ
文献概要
2020年,中国武漢を発端とした新型コロナウイルスによる肺炎が大流行を起こし,多くの犠牲者を出し,いまだ収束がみられない。原因ウイルスは,2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)コロナウイルスに類似のベータコロナウイルスであることが迅速に同定されてSARSコロナウイルス2(SARS-CoV-2)と命名され,疾患はCOVID-19と名づけられた1,2)。SARS-CoV-2は,SARS-CoVやMERS-CoVと同様に肺の上皮細胞に感染し,ウイルス性の肺炎を起こす。2021年5月17日現在,世界中で1億6千万人以上の感染者と330万人を超える死亡者が発生している。
世界的な流行に伴い世界各地での地域封鎖が行われ,正常な社会活動の復活のためにワクチンや治療薬の開発が急務となり,世界中でその開発が始められた。通常考えられないスピードでワクチン開発が行われ,2020年末には複数のワクチンが承認され,使用され始めた。
世界的な流行に伴い世界各地での地域封鎖が行われ,正常な社会活動の復活のためにワクチンや治療薬の開発が急務となり,世界中でその開発が始められた。通常考えられないスピードでワクチン開発が行われ,2020年末には複数のワクチンが承認され,使用され始めた。
参考文献
. 2020, doi:10.1038/s41564-020-0695-z
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