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文献詳細

雑誌文献

生体の科学72巻4号

2021年08月発行

特集 グローバル時代の新興再興感染症への科学的アプローチ

Ⅲ.デング・ジカ・SFTS・出血熱へのアプローチ

ウイルスRNAが制御するダニ媒介性脳炎の新規病態発現機序

著者: 平野港1 好井健太朗1

所属機関: 1長崎大学感染症共同研究拠点

ページ範囲:P.330 - P.334

文献概要

 ダニ媒介性脳炎(TBE)はマダニの吸血により罹患し,重篤な脳炎を呈するウイルス性人獣共通感染症である。ユーラシア大陸の広域で年間1万人前後の患者が発生しており,日本においても近年,患者が報告されている。TBEウイルス(TBEV)は,中枢神経に侵入して脳炎を引き起こすが,その病原性発現の機序はほとんど不明である。本稿では,TBEVのウイルスRNAが制御する神経病態発現機序についての最新の知見を,筆者らの研究成果を中心に概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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