文献詳細
文献概要
特集 グローバル時代の新興再興感染症への科学的アプローチ Ⅳ.パラミクソウイルス,肝炎へのアプローチ
構造生物学的手法による麻疹・ムンプスウイルスの細胞侵入および侵入阻害機構の研究
著者: 橋口隆生1
所属機関: 1京都大学ウイルス・再生医科学研究所ウイルス制御分野
ページ範囲:P.339 - P.343
文献購入ページに移動 ウイルス感染症の病原性解明や創薬研究のために,近年,構造生物学的手法を積極的に導入することで,ウイルス側や宿主側の病因因子を原子レベルで可視化し,より詳細な理解と創薬応用が行えるようになってきた。本稿では,小児や途上国を中心に流行を繰り返している,麻疹(はしか)を起こす麻疹ウイルスと流行性耳下腺炎(ムンプス・おたふくかぜ)を起こすムンプスウイルスについて,ウイルス学と構造生物学の2つの視点を交えつつ,細胞侵入および侵入阻害機構について紹介する。
参考文献
1)Griffin DE:Measles virus. In Knipe DM, Howley PM, Cohwn JI et al(ed.):Fields Virology, 6 ed, vol. I, pp1042-1069. Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2013
. 6:e02528-14, 2015
3)Rubin SA, Sauder CJ, Carbone KM:Mumps Virus. In Knipe DM, Howley PM, Cohen JI et al(ed.):Fields Virology, 6 ed, vol. I, pp1024-1041. Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 2013
. 104:19535-19540, 2007
. 18:135-141, 2011
. 20:67-72, 2013
. 288:8085-8091, 2013
. 84:11189-11199, 2010
. 27:164-175, 2019
. 115:2496-2501, 2018
. 118:e2026027118, 2021
. 92:e02166-17, 2018
. 113:11579-11584, 2016
. 94:e01732-19, 2020
. 94:e00050-20, 2020
. 93:e00344-19, 2019
掲載誌情報