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文献詳細

雑誌文献

生体の科学72巻5号

2021年10月発行

文献概要

増大特集 脳とからだ Ⅰ.腸,免疫系,脳の相互作用

腸内細菌によるストレス応答・行動特性の制御

著者: 須藤信行1

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院心身医学

ページ範囲:P.386 - P.388

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 近年,腸内細菌は宿主のストレス反応や行動特性に影響することが明らかにされている。筆者らの人工菌叢マウスを用いた検討では,無菌マウスは通常のspecific pathogen free環境下で飼育されたマウスと比較し,ストレス応答が有意に増強していた。また,無菌マウスは,通常の腸内細菌を有するマウスと比較し,多動で不安レベルが高かった。以上の結果は,腸内細菌は成長後のストレス反応や行動特性にも影響することを示している。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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