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増大特集 脳とからだ Ⅰ.腸,免疫系,脳の相互作用
中枢神経の障害がもたらす免疫系の変容と病態
著者: 上野将紀1
所属機関: 1新潟大学脳研究所システム脳病態学
ページ範囲:P.409 - P.411
文献購入ページに移動 脳血管障害や外傷など脳や脊髄の障害は,感染症のリスクを高める。その機序として,自律神経や視床下部-下垂体-副腎系など,免疫を制御する神経経路の破綻による免疫能の低下が指摘されている。本稿では,中枢神経の障害において,脳と免疫系をつなぐ神経の変化が,免疫機能へおよぼす影響とその病態について,最近の研究動向を概説する。免疫を制御する神経基盤とその病態の理解は,新たな治療戦略へつながると期待される。
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