文献詳細
増大特集 脳とからだ
Ⅱ.グリアと脳の相互作用
文献概要
末梢神経の損傷や機能不全,あるいは皮膚の炎症などにより,慢性的な痛みや痒みが生じる。動物モデルでの基礎研究から,神経障害や炎症によってグリア細胞が形態や遺伝子発現変化を伴い活性化状態となり,周囲の神経活動に異常を生じさせることがわかってきた。本稿では,脊髄後角や脳のミクログリアとアストロサイトによって作り出される神経の機能異常と痛みや痒みのメカニズムについて概説する。
参考文献
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掲載誌情報