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文献詳細

雑誌文献

生体の科学72巻5号

2021年10月発行

文献概要

増大特集 脳とからだ Ⅱ.グリアと脳の相互作用

ミクログリアによるシナプスの形成・刈り込みと自閉スペクトラム症

著者: 内野茂夫1

所属機関: 1帝京大学大学院理工学研究科神経生物学研究室

ページ範囲:P.426 - P.429

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 ミクログリアは,胎生初期の卵黄囊に存在する前駆細胞を起源とする脳内の免疫担当細胞である。正常時は,神経回路の形成・再構築や神経活動の制御など,脳内の恒常性の維持に寄与している。一方,病態時は,異物や死細胞の除去に加え,脳の損傷や機能障害部位を感知し,神経細胞の保護や修復も行う。本稿では,正常脳での発達過程におけるミクログリアの役割を概説すると共に,自閉スペクトラム症の病態脳におけるミクログリアの関与について,最近の知見を紹介する。

参考文献

. 7:70, 2013
. 74:691-705, 2012
. 333:1456-1458, 2011
. 5:4742, 2014
. 10:21378, 2020
. 2020 Feb 18:doi:10.1038/s41380-020-0671-2. Online ahead of print

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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