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文献詳細

雑誌文献

生体の科学72巻5号

2021年10月発行

増大特集 脳とからだ

Ⅲ.中枢と末梢の相互作用

内受容感覚と感情認識—基礎的概念から臨床研究への展開

著者: 寺澤悠理1

所属機関: 1慶應義塾大学文学部心理学専攻

ページ範囲:P.457 - P.460

文献概要

 主観的な感情の認識に,身体内部で生じた変化の感じ方は大きな影響を及ぼしている。内受容感覚とは,身体内部環境に関する感覚であり,その認知神経科学的基盤を探ることは,感情認識のメカニズムに関する基礎的な理解を深めるだけでなく,感情に関連した疾患の機序や治療方法を考えるためにも重要である。近年では,脳の予測的符号化理論に基づいて,内受容感覚を理解しようとする立場も台頭し,身体と脳,そしてこころの関係性を検討するための重要な手がかりが提示されている。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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