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文献詳細

雑誌文献

生体の科学72巻5号

2021年10月発行

文献概要

増大特集 脳とからだ Ⅲ.中枢と末梢の相互作用

脳身連関の神経機構:分界条床核の役割

著者: 南雅文1

所属機関: 1北海道大学大学院薬学研究院薬理学研究室

ページ範囲:P.464 - P.466

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 消化管への伸展刺激が,分界条床核においてノルアドレナリン遊離を促進した。筆者らは,分界条床核内ノルアドレナリン神経伝達亢進が不安・嫌悪を惹起することを報告しており,消化管刺激が分界条床核内ノルアドレナリン神経伝達亢進を介して不安・嫌悪を惹起することが考えられる。一方,分界条床核へのβアドレナリン作動薬投与が,胃の運動を抑制し,大腸の運動は促進した。不安やストレスが分界条床核内ノルアドレナリン神経伝達を亢進して,胃もたれや下痢などの消化管機能障害を惹起することが考えられる。

参考文献

. 26:46-53, 2019
. 38:37-43, 2018
. 38:182-188, 2018
. 12:615202, 2021
. 31:674-681, 2017
. 95-96:53-62, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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