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増大特集 脳とからだ Ⅳ.内分泌系と脳の相互作用
意志力の障害と脳病態
著者: 尾内康臣1
所属機関: 1浜松医科大学光尖端医学教育研究センター生体機能イメージング研究室
ページ範囲:P.493 - P.496
文献購入ページに移動 意志力は欲したいという意欲と異なり,実行を伴う欲動的・能動的能力を表し,脳内制御も純粋な意欲の機構と異なると考えられている。脳内には意欲に関連する脳領域は多く報告されているが,共通項はあるものの意志力の脳内機構には未知の部分も多い。本稿では,意欲低下の代表疾患のうつ病と病態を異にする摂食障害や多動性障害の患者脳において,神経炎症とモノアミン神経に着目することで意志力障害の脳病態を考察する。
参考文献
. 10:e1001266, 2012
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2020 May 21. doi:10.1038/s41380-020-0784-7. Online ahead of print
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