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文献詳細

雑誌文献

生体の科学72巻6号

2021年12月発行

文献概要

特集 新組織学シリーズⅡ:骨格筋—今後の研究の発展に向けて Ⅰ.骨格筋収縮研究の多様な側面

昆虫の筋肉が教えていること

著者: 岩本裕之1

所属機関: 1高輝度光科学研究センター散乱・イメージング推進室

ページ範囲:P.515 - P.518

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 昆虫は地球上で最も繁栄した動物群であり,知られている全動物の約170万種類のうち,約100万種が昆虫といわれている。更に未知の昆虫種も多くいると考えられている。この繁栄の大きな要因と考えられるのが昆虫の飛翔能力である。最初の有翅昆虫の化石は3億5000万年前の地層から発見されており,翼竜や鳥類が出現するまでの間,昆虫は地球の空を独占していたことになる。この昆虫の飛翔能力を議論する際に切り離すことができないのが,飛翔をつかさどる筋肉,飛翔筋である。昆虫の飛翔筋は,あらゆる動物の筋肉のなかでも高度に特殊化した筋肉といえる。本稿では,昆虫の飛翔筋とわれわれヒトを含む脊椎動物の骨格筋とは,何が共通で何が異なるかについて解説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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