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特集 新組織学シリーズⅡ:骨格筋—今後の研究の発展に向けて Ⅲ.骨格筋を障害する疾患の注目すべき病態
デュシェンヌ型筋ジストロフィーの中枢神経障害
著者: 橋本泰昌1 青木吉嗣1
所属機関: 1国立精神・神経医療研究センター神経研究所遺伝子疾患治療研究部
ページ範囲:P.565 - P.568
文献購入ページに移動近年,DMDの筋を狙ったアンチセンス核酸医薬であるビルトラルセンの開発により,治療対象組織を拡大する動きが加速しつつある3)。仮に全身の筋機能が改善され寿命を更に延ばすことができるようになれば,ジストロフィン欠損を呈する脳の状態も改善させることが求められると考えられる。その結果,コミュニケーション能力や社会適応能力の向上により,高いQOLや自立した社会生活を有意義に送ることができるであろう。そこで本稿では,DMDの中枢神経障害の原因や病態を解説する。
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