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文献概要
特集 意識 Ⅰ.ヒトを対象とした実験的アプローチ
身体的自己意識の認知科学
著者: 鈴木啓介1 宮原克典1
所属機関: 1北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター
ページ範囲:P.13 - P.17
文献購入ページに移動 あらゆる意識体験は“誰か”にとっての経験であり,その中心には常に経験の主体としての“自己”が存在するように思える。そのなかでも,身体を通して立ちあがる自己は,主体と客体の両方の性質を持ち合わせるという意味で,意識研究において興味深い対象である。本稿では,身体的自己に関わる認知神経科学的研究を紹介していくことで,その神経科学的理解がどの程度進んでいるかをみていきたい。
参考文献
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