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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻1号

2022年02月発行

文献概要

特集 意識 Ⅱ.動物を対象とした実験的アプローチ

20年後の意識のアップロードに向けて—コネクトーム・学習・BMI・生成モデルの観点から

著者: 渡辺正峰1

所属機関: 1東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻システムデザイン学講座

ページ範囲:P.38 - P.43

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 意識のアップロードの具体的な手順を提案する。最初に,誰のものでもないニュートラルな意識を,人工のスパイキングニューラルネットワーク(SNN)に宿す。具体的には,ヒト脳の電子顕微鏡解析でシナプス結合の初期状態を定め,汎用的な感覚運動データにより学習をかける。次に,特殊なブレイン・マシン・インターフェース(BMI)を用いてそのSNNとアップロード対象者の片側脳半球を連結し,両者の意識を一体化する。最後に,生体脳半球の記憶を転送することにより,SNNの意識をプライベート化することで,死を経ることのないシームレスな意識のアップロードが完成する。

参考文献

1)渡辺正峰:脳の意識 機械の意識—脳神経科学の挑戦,中央公論新社,東京,2017
. 24:1010-1019, 2021
. 48:1765-1769, 1962

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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