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特集 意識 Ⅲ.理論的アプローチ
意識の数理的な理論はどのように実験的に検証されるべきか?
著者: 大泉匡史1
所属機関: 1東京大学大学院総合文化研究科
ページ範囲:P.59 - P.63
文献購入ページに移動現在,実験的事実と整合的で,有力な候補と考えられている理論が幾つかある。代表的な理論としては,Global Workspace Theory(GWT)1,2),Integrated Information Theory(IIT)3,4),Higher Order Thought Theory(HOT)5)などが挙げられる。しかしながら,現状,これらの理論の予測を実験的に検証する枠組みが確立されていない。特に,意識の質に関する理論的な予測をどのように検証すべきかに関しては,現状,検証する術を全く持っていないように思われる。本稿では,特に意識の質に対する数理的な理論をどのように検証すべきかという問題を議論する。
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