icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻2号

2022年04月発行

文献概要

特集 DNA修復による生体恒常性の維持 Ⅰ.DNA修復の分子メカニズム

DNA損傷応答におけるヒストンダイナミクス

著者: 井倉毅12

所属機関: 1京都大学大学院生命科学研究科附属放射線生物研究センター 2京都大学大学院生命科学研究科ゲノム生物学講座クロマチン動態制御学分野

ページ範囲:P.124 - P.128

文献購入ページに移動
 クロマチンの構成タンパク質であるヒストンの役割は,DNA代謝反応に対して抑制的に働くバリアータンパク質からヒストンの化学修飾を介したエピジェネティック制御因子,更にはDNA代謝反応に積極的に関与するactive playerとしてなど,ここ数年で大きく変遷している。今回は,クロマチン構造とヒストンタンパク質に関する基本的な事柄については教科書あるいは他の文献に譲ることにし,本稿ではヒストンタンパク質の役割の変遷について,分子生物学の発展と共に,その時々に提唱されたクロマチン制御についてのモデルを振り返りながら,そのモデルの妥当性を検証し,今後のクロマチン生物学の展望について述べてみたい。

参考文献

. 6:79-86, 2001
. 389:349-352, 1997
. 7:689-692, 1997
. 22:836-845, 2000
. 8:s149-s155, 2003
. 380:752-757, 2009
. 10:243-254, 2009
. 19:207-217, 2009
. 9:87-94, 2018
. 320:1507-1510, 2008
. 153:1341-1353, 2001
. 22:412-418, 2010
. 51:293-300, 2006
. 4:939-950, 2005
. 27:7028-7040, 2007
. 102:463-473, 2000
. 89:736-744, 2014
. 35:4147-4157, 2015
. 36:1595-1607, 2016
. 299:721-725, 2003
. 46:722-734, 2012
. 67:282-293.e7, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら