文献詳細
文献概要
特集 DNA修復による生体恒常性の維持 Ⅱ.DNA修復と疾患
遺伝性紫外線高感受性疾患
著者: 錦織千佳子1
所属機関: 1神戸大学皮膚科学分野
ページ範囲:P.129 - P.133
文献購入ページに移動 生物は,最大の環境ストレスである紫外線から身を守るしくみを何重にも備えながら進化してきた。そのしくみの一つがDNA修復機構である。DNA修復機構に障害があると,その患者由来細胞が紫外線に高感受性を示す(細胞が死にやすい)だけでなく,紫外線曝露による高度な炎症など,健常者ではみられない反応がみられることがあり,診断のきっかけとなることも多い。本稿では,紫外線の生物影響と紫外線高感受性を示すDNA修復異常症について概説する。
参考文献
1)錦織千佳子:DNA障害による皮膚障害.玉置邦彦 編,最新皮膚科学大系 第16巻 動物性皮膚症環境因子による皮膚障,pp301-313.中山書店,東京,2003
.125:2013-2022, 2015
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