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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻2号

2022年04月発行

文献概要

特集 DNA修復による生体恒常性の維持 Ⅲ.生体恒常性維持におけるDNA損傷応答

DNA損傷応答とゲノム恒常性維持

著者: 鈴木啓司1

所属機関: 1長崎大学原爆後障害医療研究所

ページ範囲:P.148 - P.153

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 DNA損傷は様々な外的・内的要因によって誘発されるが,なかでもDNA二重(二本)鎖切断(double strand break;DSB)は,生物学的効果が顕著であるため,細胞には複数のDSB修復経路が存在するだけでなく,修復不可能なDSBが残存しても,それがゲノム恒常性の破綻につながらないように,細胞レベルでの応答を惹起するDNA損傷応答機構が存在する。本稿では,DSB生成からDNA損傷応答までの分子プロセスと,DNA損傷情報伝達による細胞応答,更には,老化様細胞死の誘導によるゲノム恒常性の維持機構について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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