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あとがき
著者: 栗原裕基
所属機関:
ページ範囲:P.188 - P.188
文献購入ページに移動 今回は宮川清先生をゲストエディターにお招きし,DNA修復の特集を企画していただきました。宮川先生は血液内科で臨床医学の研鑽を積まれたのち,広島大学原爆放射線医科学研究所を経て,現在東京大学医学系研究科で放射線感受性や発がんの基礎研究でご活躍されています。
唯一の戦争被爆国として,更には未曾有の原発事故で放射線に対する社会的関心が高いなか,DNA損傷と修復機転,発がんのメカニズムなどの解明は極めて重要な課題です。更には,種の保存や進化を考えるうえでも,DNA修復はDNA複製と両輪をなす生物学的機構です。しかし,一方ではDNA修復は専門外の人(筆者を含め)にとっては難しいという印象が否めません。今回の特集では,そうした現状に対して,初学者にとってもこの分野の基礎から最先端までがよく理解できるような一冊に構想していただきました。そして,多方面にわたるDNA損傷と修復についての解説を通して,DNA修復が様々な地球環境の擾乱のなかで生物が命をつないでいくうえで根本的な機構だということを,改めて教えていただける特集になりました。
唯一の戦争被爆国として,更には未曾有の原発事故で放射線に対する社会的関心が高いなか,DNA損傷と修復機転,発がんのメカニズムなどの解明は極めて重要な課題です。更には,種の保存や進化を考えるうえでも,DNA修復はDNA複製と両輪をなす生物学的機構です。しかし,一方ではDNA修復は専門外の人(筆者を含め)にとっては難しいという印象が否めません。今回の特集では,そうした現状に対して,初学者にとってもこの分野の基礎から最先端までがよく理解できるような一冊に構想していただきました。そして,多方面にわたるDNA損傷と修復についての解説を通して,DNA修復が様々な地球環境の擾乱のなかで生物が命をつないでいくうえで根本的な機構だということを,改めて教えていただける特集になりました。
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