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特集 リソソーム研究の新展開
リソソームカテプシン—分布と役割
著者: 内山安男1
所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科老人性疾患病態・治療研究センター
ページ範囲:P.191 - P.195
文献購入ページに移動 近年,リソソームの研究の動向は,オートファジーとの関連で,また次々に同定されるリソソームまわりの機能性タンパク質の解析が進んだことで,大きく変貌してきている。筆者がリソソームと出会ったのは学部学生のころ(1968年ごろ)で,形態形成の過程でみられる細胞死の同定にリソソームが使われていた。その当時,リソソームはsuicidal bagとも呼ばれていた。筆者は,様々な組織細胞の形態を24時間のなかで解析して,細胞内オルガネラが有意に変動することを見いだし,報告した。このオルガネラの一つとしてリソソームがあった。それまでにリソソームの形態を詳細に追ったことはなく,ダイナミックな変化に驚いたことを覚えている。リソソームの周辺の解析のみならず,リソソーム自身が持つ様々なプロテアーゼの役割を見直してみることも重要と思われる。
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