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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻3号

2022年06月発行

文献概要

特集 リソソーム研究の新展開 Ⅰ.リソソームの新しい機能

成体神経幹細胞の休眠を制御しているリソソーム

著者: 小林妙子1

所属機関: 1京都大学大学院生命科学研究科生体制御学

ページ範囲:P.196 - P.201

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 “自己増殖する能力”と“分化して機能細胞を生み出す能力”を持つ組織幹細胞は,われわれの体の中に常に存在し,新たな細胞を供給し続けることで組織の恒常性を維持している。脳内の神経幹細胞は,幹細胞ニッチにおいて細胞内外から様々な制御を受けていると考えられ,その制御を行っている分子基盤の解析が精力的に行われている。そのなかでも近年,リソソームが成体神経幹細胞の休眠(quiescence)を制御していることが明らかになり,リソソーム機能の新たなアウトプットとして着目されている(図1)。本稿では,成体神経幹細胞の休眠・活性化の制御におけるリソソームの役割について,最近の知見を紹介する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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