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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻3号

2022年06月発行

文献概要

特集 リソソーム研究の新展開 Ⅱ.リソソームの恒常性維持機構

損傷リソソーム応答によるリソソーム恒常性の維持機構

著者: 小倉もな美1 吉森保123 中村修平124

所属機関: 1大阪大学大学院生命機能研究科細胞内膜動態研究室 2大阪大学大学院医学系研究科遺伝学教室 3大阪大学先導的学際研究機構生命医科学融合フロンティア研究部門 4大阪大学高等共創研究院

ページ範囲:P.221 - P.225

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 細胞内外の多様な生体分子の分解の場であるリソソームは,取り込んだ多様な物質によりしばしば損傷を受ける。損傷リソソームは内腔から漏出したプロトンや活性酸素種,加水分解酵素により細胞内の損傷や炎症応答を惹起し,ひいては細胞死につながるため,細胞にとって非常に有害な存在となる1)。近年の研究から,細胞は損傷リソソーム応答と総称される複数の機構を駆使してこれに対処し,細胞の恒常性を維持していることが明らかになってきた。本稿では,この損傷リソソーム応答の分子機構を中心に,リソソーム恒常性の維持機構とその生理学的意義について最新の知見を含め紹介したい。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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