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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻3号

2022年06月発行

文献概要

特集 リソソーム研究の新展開 Ⅱ.リソソームの恒常性維持機構

損傷リソソームの認識とユビキチン化

著者: 吉田雪子1

所属機関: 1東京都医学総合研究所基礎医科学研究分野

ページ範囲:P.226 - P.229

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 リソソームは,様々な加水分解酵素が生体膜で包まれた酸性オルガネラであり,細胞の外からエンドサイトーシスによって取り込まれた分子や,オートファジーで運ばれた細胞内の分子が分解される場として機能する。しかし,リソソームは,取り込まれて蓄積された物質,結晶,タンパク質凝集体などの微粒子によって破裂し,損傷を受けることもある。また,細胞質への侵入を試みる病原体による損傷も受ける場合がある。損傷を受けたリソソームは,ユビキチン化を受け,オートファジーによって除去されることが知られており,一連の反応はリソファジーと呼ばれる。本稿では,細胞がどのように,リソソームの損傷を認識し回復させるのか,特にその認識とユビキチン化に関わる分子について,最近の知見を概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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