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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻4号

2022年08月発行

文献概要

特集 形態形成の統合的理解 Ⅰ.形態の要素をつくるしくみ

細胞の非対称パターン化をつかさどる力学機構

著者: 茂木文夫1

所属機関: 1北海道大学遺伝子病制御研究所発生生理学分野

ページ範囲:P.291 - P.294

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 生物の複雑な形態と機能は,それぞれの細胞が細胞質や細胞膜近傍において確立する分子や生化学反応の空間的非対称性“極性パターン”に依存する。この細胞が示す極性パターンは,細胞内で起こる“流れ”の動的変化が特定分子を特定の目的地へ輸送する物理的プロセスに依存していることが,近年の研究から明らかにされた。本稿では,動物細胞の極性化に焦点を当て,細胞内における流体の生成とパターン形成への寄与に関する最近の進歩を概説する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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