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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻4号

2022年08月発行

文献概要

特集 形態形成の統合的理解 Ⅳ.多様な生物種に学ぶ

昆虫の翅模様の進化発生生物学

著者: 古関将斗12 越川滋行12

所属機関: 1北海道大学大学院地球環境科学研究院 2北海道大学大学院環境科学院

ページ範囲:P.364 - P.367

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 昆虫の翅(はね)には多様な模様がみられる。これらの模様は,進化発生生物学(エボデボ)の分野では形態進化の発生的・遺伝的基盤を模索するための優れたモデルである。近年,成虫の着色予定領域を決定する“模様形成遺伝子”が蛹期に発現することが明らかになってきた。また,模様形成遺伝子の発現制御についての知見も得られてきており,模様進化の遺伝的基盤への理解が深まりつつある。

 本稿では,模様形成遺伝子について具体的な説明を加えた後で,3種類の昆虫(ショウジョウバエ,テントウムシ,ドクチョウ)についての研究事例を大まかに述べる。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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