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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻4号

2022年08月発行

文献概要

連載講座 ヒトを知るモデル動物としてのゼブラフィッシュ-6

ゼブラフィッシュを用いた小脳の発生と機能解析

著者: 日比正彦1 清水貴史1

所属機関: 1国立大学法人東海国立大学機構名古屋大学大学院理学研究科

ページ範囲:P.368 - P.373

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 これまで,ゼブラフィッシュを用いた神経科学の研究は,中枢神経後方の脊髄や脳幹部,前方の終脳・間脳・中脳に焦点を当てたものが多かった。これは,構造と機能が単純で,脊椎動物間で構造の類似性の高い脊髄や脳幹部と,より高度な情報処理のしくみを知るため終脳・間脳・中脳を研究するという側面があった。ヒトで最大のニューロン数を持ち(脳全体の70%以上),複雑な機能を有する小脳に関しては,この十数年で研究が進んできた。本稿では,ゼブラフィッシュを用いた解析から得られた小脳の発生と機能に関する知見を概説する。

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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