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増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学 Ⅰ.霊長類脳科学 a)遺伝子改変技術および関連技術を用いたマーモセットの脳科学・疾患研究
マーモセットiN細胞
著者: 根本晶沙1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部生理学教室
ページ範囲:P.398 - P.399
文献購入ページに移動 小型霊長類コモンマーモセットは,霊長類特有の発達した脳を有し,パーキンソン病やアルツハイマー病などの神経変性疾患モデルとしての利用が期待される。しかし,発症までに数年単位の期間を要することや,侵襲性の高い解析を繰り返し行うことができないという問題がある。本稿では,試験管内でマーモセット体細胞から迅速かつ高効率に神経細胞を分化させる直接誘導法の技術について紹介する。この技術を用いることで,マーモセット個体のin vivo 解析を補完する多彩なin vitro 解析の発展が期待される。
参考文献
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