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増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学 Ⅱ.脳機能マッピングのための新規技術開発
シナプス増強可視化技術による機能的コネクトミクス法の開発
著者: 林(高木)朗子1
所属機関: 1理化学研究所脳神経科学研究センター多階層精神疾患研究チーム
ページ範囲:P.430 - P.431
文献購入ページに移動 コネクトミクスとは神経接続の全容解明を目指す研究戦略であり,世界中で精力的に推進されている。一方で,いかに詳細なコネクトームをつくろうとも,どの神経回路が実際に使用され,強化もしくは減弱されたかを示すことはできないため,シナプス可塑性などの機能変化情報を含めた“機能的”コネクトミクスの確立も必要である。筆者らは,神経活動依存性に増大もしくは新生した興奮性シナプスのシナプス後部(樹状突起スパイン)を特異的に標識するAS-PaRac1を作製し,スパインの形態可塑性を大規模に標識する技術を確立した。本技術を応用した機能的コネクトミクス法の開発について述べる。
参考文献
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