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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻5号

2022年10月発行

文献概要

増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学 Ⅱ.脳機能マッピングのための新規技術開発

マーモセットの眼球運動と認知機能を制御する脳領域の構造-機能マッピング研究

著者: 尾上浩隆1 伊佐正123

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科附属脳機能総合研究センター 2京都大学大学院医学研究科神経生物学分野 3京都大学ヒト生物学高等研究拠点

ページ範囲:P.446 - P.447

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 霊長類において特に発達している高次脳機能を支える構造と機能の理解は,ヒトの知性の起源を知るという観点から大変重要である。ヒトは他の霊長類と同様に,日常生活において視覚に大きく依存しており,“眼は心の窓”と言われるように,注意や反射的行動の抑制,動機づけ,社会性などの様々な認知機能が眼球運動に反映される。ヒトの認知と眼球運動,そして両者の相互作用の根底にある神経メカニズムを明らかにすることは,高次認知機能だけでなく,関連する様々な神経疾患の病態の理解や治療法の開発という観点からも大変重要である。

参考文献

. 125:437-457, 2021
. 119:1636-1646, 2018
. 165:433-488, 1875
. 39:9197-9206, 2019
. 2022, In press

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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