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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻5号

2022年10月発行

増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学

Ⅲ.ヒト疾患研究 b)神経変性疾患

iPS細胞技術を用いたALSの病態解析

著者: 割田仁1 青木正志2

所属機関: 1東北大学病院脳神経内科 2東北大学大学院医学系研究科神経内科学分野

ページ範囲:P.474 - P.475

文献概要

 ALSは成人発症の代表的な運動ニューロン変性疾患であり,主に前頭葉の皮質ニューロン,脳幹運動神経核と脊髄前角の運動ニューロンがほぼ選択的に変性する。症例ごとに発症年齢や初発部位,進行速度,非運動症状の合併などが多様で,遺伝学的にも不均一である。平均3-5年で筋力低下や筋萎縮が全身に広がり呼吸筋障害に至るALSの進行抑制薬は限定的な現状だが,iPS細胞技術によるヒト細胞モデルの病態解析が加わったことで治療開発が加速している。

参考文献

. 4:145ra104, 2012
. 45:362-378, 2019
. 4:eaat5847, 2018
. 26:172-186.e6, 2020
. 12:4744, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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