icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻5号

2022年10月発行

文献概要

増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学 Ⅲ.ヒト疾患研究 b)神経変性疾患

iPS細胞技術を用いたALSの創薬と臨床試験

著者: 髙橋愼一12 森本悟2 岡野栄之23

所属機関: 1埼玉医科大学国際医療センター脳神経内科・脳卒中内科 2慶應義塾大学医学部生理学教室 3理化学研究所脳神経科学研究センターマーモセット神経構造研究チーム

ページ範囲:P.476 - P.477

文献購入ページに移動
 筆者らは,家族性および孤発性の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者から樹立した人工多能性幹細胞(iPSC)由来の脊髄運動ニューロンを用い,in vitroで疾患表現型を再現することに成功した。更にドラッグ・リポジショニング目的で1,232種類の既存薬ライブラリーをスクリーニングして得られた治療薬候補,ロピニロール塩酸塩を用いた医師主導治験を実施した。他施設でもiPSC創薬発のレチガビンやボスチニブによる臨床試験が進行中,あるいは終了している。

参考文献

. 41:99-109, 2020
. 11:143-166, 2019
. 2021, doi:https://doi.org/10.1101/2021.12.05.21267266
. 78:186-196, 2021
. 9:e033131, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?