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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻5号

2022年10月発行

増大特集 革新脳と関連プロジェクトから見えてきた新しい脳科学

Ⅲ.ヒト疾患研究 b)神経変性疾患

パーキンソン病の遺伝学と神経生物学

著者: 服部信孝12

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科神経学講座 2理化学研究所脳科学研究センター神経変性疾患連携チーム

ページ範囲:P.482 - P.483

文献概要

 パーキンソン病(PD)は原因不明に神経細胞が変性,脱落する神経変性疾患であり,寡動,振戦,筋強剛といった運動機能障害,更には,認知症,精神症状,自律神経機能障害などの非運動症状が合併することも多く,そのため患者の生活の質に多大な影響が生じる。多くは遺伝歴のない孤発型であるが,5-10%は家族歴のある遺伝性PDである。現在,疾患修飾療法の開発が喫緊の課題であり,その開発に最も有効な戦略が遺伝性PDの病態を明らかにすることである。本稿では,筆者らのチームが中心となって解析している遺伝性PDの神経生物学について解説したい。

参考文献

. 41:1303-1307, 2009
. 351:1972-1977, 2004
. 34:614-624, 2019
. 14:274-282, 2015
. 143:1190-1205, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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