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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻6号

2022年12月発行

文献概要

特集 新組織学シリーズⅢ:血管とリンパ管 Ⅱ.血管・リンパ管新生

血管系の幹・前駆細胞

著者: 内藤尚道1 松居彩1 射場智大1

所属機関: 1金沢大学医薬保健研究域医学系血管分子生理学

ページ範囲:P.523 - P.528

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 多くの組織で,細胞の恒常性維持と修復に組織幹細胞が働くことが知られている。血管においては,血管内皮前駆細胞(endothelial progenitor cell;EPC)と呼ばれる血管内皮細胞の前駆細胞が血液中に存在し,血管の修復と恒常性維持に貢献する可能性が20年以上前に報告され,その後,広く研究されてきた。一方で,血液中ではなく,血管そのものに組織幹細胞としての特徴を持つ細胞が存在する可能性も提唱されている。本稿では,最初にEPCに対する最近の解釈を紹介する。そのうえで,血管に存在する幹・前駆細胞に関する最新の知見を紹介する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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