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特集 新組織学シリーズⅢ:血管とリンパ管 Ⅲ.血管・リンパ管と病態
アテローム血栓症の病理と発症機序
著者: 山下篤1 浅田祐士郎2
所属機関: 1宮崎大学医学部病理学講座構造機能病態学分野 2宮崎市郡医師会病院病理診断科
ページ範囲:P.553 - P.558
文献購入ページに移動血栓は,①血管壁の変化,②血流の変化,③血液成分の変化,が関連して形成されるとされており,アテローム血栓症ではプラークの存在とその傷害(プラーク破綻)が重要である。プラーク破綻には,プラーク破裂,プラークびらん,結節性石灰化の破綻があり,プラーク破裂につながるプラークの不安定化については多くのことが明らかになってきている。プラークびらんの発生機序は諸説ある状況で,結節性石灰化の形成機序やその破綻のメカニズムは明らかではない。
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