icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻6号

2022年12月発行

文献概要

特集 新組織学シリーズⅢ:血管とリンパ管 Ⅲ.血管・リンパ管と病態

がん転移と腫瘍リンパ管

著者: 伊東史子1

所属機関: 1東京薬科大学生命科学部生命医科学科幹細胞制御学研究室

ページ範囲:P.580 - P.584

文献購入ページに移動
 1981年以降,がん(悪性新生物)は日本人の死亡原因第1位の疾患である。がん患者死亡には腫瘍転移が強く影響するため,腫瘍転移の抑制は有効ながん治療となると考えられている。腫瘍転移は,血行性転移,リンパ行性転移,播種性転移の3種類があり,いずれの場合においてもがん細胞の浸潤が認められる。Transforming growth factor-β(TGF-β)は腫瘍組織に高濃度で存在し,浸潤に関わる上皮間葉転換を誘導するため,がん悪性化因子として注目されている。本稿では,TGF-βシグナルが関わる腫瘍リンパ管と転移について,新しい知見と共に紹介する。

参考文献

1)宮澤恵二,伊東 進:がん増殖と悪性化の分子機構,化学同人,京都,2012
. 8:563-572, 2002
. 5:63, 2016
. 19:156-172, 2009
. 527:472-476, 2015
. 527:525-530, 2015
. 8:a021873, 2016
. 1782:197-228, 2008
. 10:a022210, 2018
. 6:6153, 2015
. 295:9105-9120, 2020
12)伊東史子,福原茂朋:血管・リンパ管の機能制御と疾患メカニズム,化学同人,京都,2022
. 5:28, 2020
. 176:98-112, 2019
. 427:695, 2004
. 8:327ra26, 2016
. 41:35, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら