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文献詳細

雑誌文献

生体の科学73巻6号

2022年12月発行

文献概要

連載講座 ヒトを知るモデル動物としてのゼブラフィッシュ-7

神経疾患のモデル動物としてのゼブラフィッシュ

著者: 浅川和秀1

所属機関: 1国立遺伝学研究所発生遺伝学研究室

ページ範囲:P.585 - P.590

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 神経系は,身体や外界の環境の変化を感知し,生体の機能を適切に調節する役割を担っている。このため,神経系の異常を伴う疾患の症状は多岐にわたる。ゼブラフィッシュは,ヒトと相同な中枢神経系の基本構造を持っており,中枢神経系を構成する神経細胞のタイプの多くもヒトと相同である。更に,遺伝子のおよそ70%がヒトに保存されていることから,様々な神経疾患の細胞メカニズムや遺伝要因を研究するための優れたモデル動物として活躍している。本稿では,まず,この四半世紀で急速に発展したゼブラフィッシュを用いた疾患研究とその背景を概観し,その後に,筆者が取り組んでいる神経変性疾患の一つ,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis;ALS)のゼブラフィッシュモデルの研究を紹介し,神経疾患の研究におけるゼブラフィッシュの有用性と課題について議論したい。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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