文献詳細
文献概要
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あとがき
著者: 栗原裕基
所属機関:
ページ範囲:P.592 - P.592
文献購入ページに移動 新組織学シリーズの特集は,2020年の「皮膚」,2021年の「骨格筋」を経て,今回の「血管・リンパ管」が3回目になります。本シリーズは,本誌の編集委員長を長年務めてこられた野々村禎昭先生の発案によるもので,年1回ずつ生体の各組織を取り上げ,最終的には現代的な組織学の体系を構築したいとの意気込みでおられました。その野々村先生が昨年9月に急逝され,直前の編集会議で,「来年のシリーズでは血管・リンパ管をやりたいから,君,手伝ってくれないか?」と言われたのが最後のお言葉になってしまいました。野々村先生のご遺志を引き継ぐべく,お言葉の一つひとつを思い出しながら特集を構想し,多くの先生方のお力をいただきながら刊行に至ったのが本特集です。野々村先生が逝去されてから1年余が過ぎた今,亡くなる直前まで多くの論文を読み,学問への情熱を絶やすことのなかった先生のお姿を改めて思い出し,本特集をご覧になったらどんなに喜ばれることかとの思いを禁じ得ません。
本号では,連載講座としてゼブラフィッシュによる神経疾患研究についてご紹介いただいた浅川先生の記事を含め,多くの先端的な研究が紹介されています。野々村先生をはじめ先達が築いてこられた礎の上に,こうした研究によって新しい世界が更に広がることを祈念して,ここに筆を擱きたいと思います。
本号では,連載講座としてゼブラフィッシュによる神経疾患研究についてご紹介いただいた浅川先生の記事を含め,多くの先端的な研究が紹介されています。野々村先生をはじめ先達が築いてこられた礎の上に,こうした研究によって新しい世界が更に広がることを祈念して,ここに筆を擱きたいと思います。
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