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特集 未病の科学 Ⅱ.未病の実験研究
ドーパミン動態と統合失調症の病態
著者: 栁下祥1
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター構造生理学部門
ページ範囲:P.147 - P.151
文献購入ページに移動 抗精神病薬がドーパミンD2受容体(D2R)を標的とした阻害作用を有することから,統合失調症の病態にドーパミン過剰が関与すると長らく考えられてきた。しかし,病因とドーパミン過剰状態および症状をつなぐ具体的な説明が難しかった。一方,この20年ほどの神経科学の進展から,行動中のドーパミン動態の特性とその動態を検出する分子細胞機序の理解が進んできた。このドーパミン動態理解に基づいた新たな統合失調症の発症仮説について議論したい。
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