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文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻2号

2023年04月発行

文献概要

特集 未病の科学 Ⅱ.未病の実験研究

思春期コホートの階層性データベース構築

著者: 小池進介123 岡田直大3 安藤俊太郎4 笠井清登134

所属機関: 1東京大学心の多様性と適応の連携研究機構 2東京大学大学院総合文化研究科附属進化認知科学研究センター 3東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構 4東京大学医学部附属病院精神神経科

ページ範囲:P.152 - P.157

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 精神疾患の未病を明らかにするには,医療機関で行われる症例対照研究では限界がある。Tokyo TEEN Cohort(TTC)およびpopulation neuroscience TTC(pn-TTC)は思春期に着目したコホート研究であり,精神疾患の未病解明へ期待が大きい。pn-TTCでは,脳磁気共鳴画像(MRI),性ホルモン,網羅的エピゲノム,全ゲノム解析などの階層性データベース構築が進められており,今後は精神疾患における階層性データベースとの融合による研究が期待される。

参考文献

1)笠井清登:人生行動科学-思春期/AYA世代に培う主体性.笠井清登,岡ノ谷一夫,能智正博,福田正人編:人生行動科学としての思春期学人生行動科学としての思春期学,pp6-7.東京大学出版会,東京,2020
2)World Health Organization:Adolescent health. https://www.who.int/health-topics/adolescent-health#tab=tab_1
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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