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文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻3号

2023年06月発行

文献概要

特集 クロマチンによる転写制御機構の最前線 Ⅰ.分子レベル

転写伸長因子およびヒストンシャペロンFACTによるヌクレオソーム転写制御機構

著者: 畠澤卓1 鯨井智也1 胡桃坂仁志1

所属機関: 1東京大学定量生命科学研究所クロマチン構造機能研究分野

ページ範囲:P.193 - P.198

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 生物のゲノムDNAとして保存された遺伝情報は,RNAポリメラーゼによって読み取られることで発現し,その機能を果たす。真核生物において,転写の鋳型となるゲノムDNAはヌクレオソームを基本単位とするクロマチン構造を形成している1,2)。近年,RNAポリメラーゼⅡ(RNAPⅡ)とヌクレオソームから成る複合体の構造解析により,クロマチン構造における転写メカニズムの理解が飛躍的に進んだ。本稿では,筆者らの研究チームが明らかにしたRNAPⅡ-ヌクレオソーム複合体の立体構造群に基づいて,転写伸長因子やヒストンシャペロンに関する最新の知見を踏まえながらクロマチン転写について概説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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