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特集 クロマチンによる転写制御機構の最前線 Ⅱ.転写抑制のメカニズム
ヘテロクロマチン構造形成と転写抑制の分子機構
著者: 中山潤一1
所属機関: 1自然科学研究機構基礎生物学研究所クロマチン制御研究部門
ページ範囲:P.217 - P.222
文献購入ページに移動 真核生物のゲノムは,ヘテロクロマチンとユークロマチンに大別される。ヘテロクロマチンは,細胞周期を通じて常に凝縮したままの構造として,1928年に植物学者のEmil Heitzによって初めて報告された。その後,ショウジョウバエの斑入り位置効果(position effect variegation;PEV)の研究,様々なモデル生物を用いた遺伝学的,生化学的,細胞生物学的研究によって,ヘテロクロマチンの基本構造や重要な役割が明らかにされてきた。本稿では,これまでに明らかにされたヘテロクロマチンの分子機構について概説すると共に,最近のトピックについて紹介する。
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