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文献詳細

雑誌文献

生体の科学74巻3号

2023年06月発行

文献概要

特集 クロマチンによる転写制御機構の最前線 Ⅵ.転写の理解を目指した計算機・数理モデリング

初期胚におけるクロマチン運動を制御する物理的要因

著者: 木村暁12 市原沙也1 坂上貴洋3

所属機関: 1国立遺伝学研究所細胞建築研究室 2総合研究大学院大学先端学術院遺伝学コース 3青山学院大学理工学部物理科学科

ページ範囲:P.271 - P.276

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 クロマチンは細胞核内でダイナミックに運動している。この運動の度合いは,初期胚発生過程において大きく変化するなど,クロマチン構造をとるゲノムDNAからの転写を制御し得る新たな要因として注目される。クロマチンの運動が転写をどのように制御するかは未解明のフロンティアである。その解明のためにも,運動の定量化や,その運動の特徴を物理学的に理解することが重要となる。本稿では,生きた細胞内でクロマチン運動を定量化する方法や,線虫Caenorhabditis elegans初期胚発生に伴うクロマチン運動の物理学的理解について解説する。

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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