文献詳細
文献概要
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あとがき
著者: 松田道行
所属機関:
ページ範囲:P.285 - P.285
文献購入ページに移動 桜の花の季節は学問への期待に目を輝かせる新入生の季節ですが,シニアの研究者にとっても知識をアップデートする季節です。本特集の感想は「転写の研究はこんなところまで来ていたのか!」という驚きでした。次世代シークエンサー,クライオ電子顕微鏡,超解像ライブイメージングといった最新技術,それに加えて液-液相分離という新しい概念が導入され,クロマチンが密集していて手に負えない青い塊と思っていた核内での転写制御機構が生き生きとした姿で眼前に迫ってきます。著者の方々には歴史的経緯から最新の知見までを自らのデータを踏まえて紹介いただき,教科書にはない引き込まれる面白さでした。編集いただいた木村先生およびご寄稿いただいたみなさまに改めて御礼を申し上げます。また,マクロファージの嗅覚受容体という新しい研究分野を紹介いただいた小檜山先生にも感謝申し上げます。
私事で恐縮ですが,4月は病理総論で炎症の授業をします(今年で最後です)。昔は,マクロファージ=貪食細胞,とのみ教えていればよかったのですが,次々に新しい機能が明らかにされ,うれしい悲鳴と言いたいところですが,正直なところ,破裂する直前の泡沫マクロファージのような状態です。
私事で恐縮ですが,4月は病理総論で炎症の授業をします(今年で最後です)。昔は,マクロファージ=貪食細胞,とのみ教えていればよかったのですが,次々に新しい機能が明らかにされ,うれしい悲鳴と言いたいところですが,正直なところ,破裂する直前の泡沫マクロファージのような状態です。
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